実験場

漆まわり
Aug 16, 2019

「手板」はわたしにとって大切な小さな実験場です。
 練り合わせた朱の色と乾き具合の確認はじめ、色々な質感を試します。
 偶然性に嘉されていて、見たこともない姿を漆が見せてくれるところ。
 漆自身の中から、新しい質感が、新しい作品のアイデアが生まれる。
 それにしても、たくさんの小さな朱の跡を指先で撫でて愛でていると、なんでこんなに恍惚とするんだろうか。

授賞式

day
Aug 08, 2019

京漆器展理事長賞をいただいたので授賞式に行ってきました。
今お世話になっている京都市の方々にもお会いし。 作品選評に立派な言葉をいただきました。こちらに載せております→click
作品意図とはまた違う視点からの意見をもらえたりすると、ほおお、そんな見方が!と唸ります。 見てくださる方の想像力と共創できたようにも感じるのです。
そして今日この頃思うこと、私には誰かの救いとなる音楽も小説も映画も作れないけれど、それでも見る人の爛れた心やくしゃくしゃになった心、分厚くなってしまった心を一時でもハッとさせられるものを作れるようになりたい。心が動いたら生へ引き戻せると思うから。
そういえばもうすぐ弟の命日。