『Figure』と青木孝允さん

work
Feb 07, 2019

ほとんど人の目に触れることのない、未だ液体状態の漆の姿を映像に収めた拙作『figure』、これに青木さんに音楽をつけてもらいたいなーと半年ほど前から思っていた。
青木さんはパリ、ベルリンを経て今は大阪ベースで活動されている、エレクトロミュージックの分野で世界的に知られる方だ。
お正月過ぎにぼんやりインスタグラムを見ていたら、友人が八日戎に行きました―という楽しそうな投稿が流れてきた。赤ちょうちんのぶら下がるネオレトロ?な飲食スペースでDJがプレイしている。「DJの青木君に会いました」と書いてあったので、DJの青木くん?でも、これはきっと違うDJの青木くんであろう、と思っていたらハッシュタグにaokitakamasaとあってびっくり。えびすさまに福をいただいたような気持ちで、すぐ友人にメールをしてみたら快く紹介してくれたのでした。

そして先日心斎橋のど真ん中にある秘密基地のようなスタジオにお邪魔してきました。
前もって作ってくださっていたサンプル音に持参した映像を合わせてみたところ、どうしてこんなに~というぐらいぴったりで。まるで映像という2次元で表現されていた漆が3次元に広がったようでした。
青木さんの分析では、自分は慣性の法則などの物理法則を意識して作ってるから、漆が重力で落ちてゆく現象と合うのかも…とのことでした。
お話していても、パリにいたという共通点もあり、不思議なほど感覚の通じ合える方でした。
『Figure』に青木孝允さんの音楽が加わることで、より漆の質感が立ちあがってくるに違いありません!完成が楽しみです!

*special thanks to Sayaka Kato!