オノマトペマッププロジェクトVer.漆

work
Nov 01, 2019

「物理・知覚・感性の対応付けに基づく実社会の多様な質感情報表現」について研究されている電通大の坂本真樹教授の『オノマトペマッププロジェクトVer.漆』に関わらせていただいています。オノマトペセット、インタビューテキストともに無事完成できてうれしいうれしい。
「質感」を言葉で表すときに使用するのが「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)」だそうです。漆の質感表現については常日頃から考えてる。でも今回、多様な漆の質感のオノマトペ化を試みることは、より質感に迫ろうとする作業でした。大変微細な質感の違いを表すには、言語感覚における表現力が必要で、あーもっと来い来い表現力、と嘆きつつ。とはいえ、言葉で表しきれない違いを表現するのがヴィジュアルで勝負しているわたしたちの仕事なのかもしれないとも思うのです。質感と言葉の追いかけっこをしているようでした。
蒔絵と高蒔絵のサンプルにはオノマトペロゴを蒔絵化してみました。これがとても素敵なデザインで、優美な曲線が金蒔絵とひき立てあい、金を磨くのが愉しかった。
それから気に入っているのが、ちぢみ。漆は厚く塗りすぎると表面が縮んでしまうという特質があります。仕事としては、あー、厚く塗りすぎて縮んじゃった研ぎ直しの塗り直し、ということになるのですが、この縮みを今回はあえて質感表現として加えてみました。がっつりかっこよく縮んでくれた!
マップという形式ですので、紙媒体にまとめられて、12月に発表だそうです。また、学会でも発表されるそうで、楽しみです!