茶会〜ヤミヨノウルシ〜

exhibition
Mar 27, 2019

イベントもやります。
闇のなか、流れ落ちる漆の映像をお軸に見立て、写真の作品『襲かさね』の入った仕覆を解くところから始めるという、なかなか攻めたお茶会です。

『陰翳礼賛』の中で谷崎潤一郎が「暗闇で羊羹を食べるとより一層甘い」というようなことを書いていて、20年来それは本当なのかな~と疑問に思っておりました。その疑問を解きたい!という思いと、同じく「暗闇の中蝋燭の明かりで見たほうが漆は美しい」との谷崎の論説には異論がなく、この度夜咄茶会をヒントにしてこのような実験的企画をたてました。(※蝋燭は防火管理の面から今回は使用いたしません)
暗闇で漆を見るのは私も未体験の領域です。どれぐらい暗いのか、お隣さんの顔すら見えないぐらい暗いのか?そしたら何も見えないじゃないか。でも鍵甚さんの特注主菓子が美味しいのは間違いなく、またアートデイレクターであり茶人であるO氏の点てるお抹茶が美味しいのは暗闇でもきっと間違いありません。こんな実験的な、でも世界初?の試みを一緒に体験してくださる方、ご予約お待ちしております。
私も着物でお手伝いいたします~。

※撮影が入る場合があります。