the edit
〈赤い糸〉
5.28-6.12

何必館・京都現代美術館キュレーター梶川由紀さんのブランドthe editとのコラボレーションワークを出品しています。
世界的写真家サラ・ムーンの写真と希少な映像作品とともに展示されています。

kokyu kyoto gallery
〒604-0963 京都府京都市中京区布袋屋町509−2

サラ・ムーンとの出会いは20年以上前に遡ります。
まだ20代のはじめ、ヨーロッパ写真館(MEP)の開館準備のためパリで過ごしていた頃、偶然、ギャラリーで出会いました。まだキュレーターの卵で右も左もわからなかった私に、「あらっ、日本からいらしたの?またお会いしましょう」っと、風のように去っていったサラ。あれから25年。仕事だけでなく、プライベートでも一緒に泣いたり笑ったり、いろんな時間を共有してきました。
2016年の夏のこと、サラからプレゼントされ愛用しているバッグの話になったとき、そのデザイナーが1960年代にモデルとして彼女と舞台に立っていた同志で、写真家のサラとは全く違う人生を歩んできたけれど、生涯の友であることを知りました。一人でミシンを踏みながら作るバッグは、彼女と共にもう無くなってしまうこと、もしそのデザインが繋がるなら、どんなに素敵な彼女へのギフトになるかしら!と。
二人の人生に思いを馳せ、その絆に触発された私は、日本でブランドを立ち上げてバッグを作ることを決めました。京都に戻り、注意深く、慎重にデザインを始めました。日本の素材に職人の技を織り込んだ生地を探しました。ブランドラベルの代わりに赤いタグをつけようと決めた時、漆の朱を使うアイデアが浮かびました。これがthe editの誕生物語です。

人生は思いがけない偶然に溢れています。キュレーターの仕事を通して出会う人たちとの赤い糸を紡ぎながら、ストーリーのある商品を編んでみたいと思っています。
それぞれの愛おしい時間に敬意をこめて。

2022年5月   
梶川由紀

HITOHUKU So-an box

May 11, 2022

HITOHUKU プレミアムBOXセット
茶箱を漆でお手伝いしました
マクアケにてクラウドファウンディングされてます

Experiments for Hitohuku @hito_huku
Chabako-A outdoor tea ceremony using a chest containing all tea utensils-